IT業界に女性エンジニアが増加している

2015年8月に女性活躍推進法が制定されたことで、社会で働く女性を後押しする動きが国内で活発化している。この動きはIT業界でも浸透しており、近年は女性エンジニアも業界内で広く活躍しているのだ。もともとIT業界の中では、エンジニアは男性がなるものだというイメージが特に浸透していた。その理由は、IT業界の作業内容の性質が関係しているのだ。IT業界の主な作業内容といえばシステム開発だが、システム開発はクライアントとの兼ね合いでタイトなスケジュールが設定されるケースが多い。そのため、結婚や出産などのライフイベントで生活スタイルが大きく変化しやすい女性は、長時間働くことが難しくプロジェクトを離脱してしまう状況が多かった。

しかし、近年はIT業界でテレワークやフレックス制の働き方が広まってきているため、時間や場所に融通をきかせて働けるようになったのだ。そうした理由から、女性も積極的にエンジニアとして活躍することが実現したと言っても過言ではない。自分が持つスキルを、仕事で存分に活かせる。国内のIT人材は不足傾向にあるため、女性がエンジニアとしてIT業界に貢献するのは国内情勢としても良い状況だ。今後はますます女性のIT業界進出が期待されているため、各企業は女性も働きやすい職場環境を整備することが課題になるだろう。それに加えて、長期的なキャリアも形成できる職場になれば、女性だけでなく男性も含めたすべてのエンジニアが働きやすい環境と言える。